週末の関東周辺の海は、天気イマイチの上、波高めの予報。
後輩のピンクのKライトに乗る横と、今年初の海漕ぎ行きて~となった。(以後、モモレンジャー)
ここは!島国のメリットを生かし、反対側へ行っちまえば大丈夫だろうと日本海を目指しました。
ところが、問題勃発しまくりです。
笹川流れとは、 新潟の海がきれいな景勝地。詳しくは↓
http://www.city.murakami.lg.jp/site/kanko/sasagawanagare.html
海岸線の、絶壁や洞穴、多くの奇岩などがあり、カヤックで周遊するはずでした。
ところが、行く直前になると日本海側も天気予報が悪くなり始めました。
まぁ、天気が回復するであろう、昼過ぎから漕げばよかろうとのんびり出発。
笹川流れに着くと、下見も兼ねて周辺散策。観光客も少なく、海きれいじゃ~ん。
洗礼その1
さっそく買い出しに向かいますが、人居ないし、個人商店は、ほとんどやってません。
笹川流れ周辺にあったはずのスーパー「パワーズフジミ山北店」潰れとります。
仕方ない桑川駅前の笹川酒屋に聞き込みに行ったモモレンジャー。
手厳しい扱いをされながら、なんとか食品販売店を聞き出してきました。でかした!!
おキャンプの際、現地買い出しは、
20km離れた村上市のスーパーか10km先の勝木町の交差点に2軒あるコンビニのみとなります。
洗礼その2
天候が回復してきたので、漕ぎ出しました。
浜から見るよりウネリが大きく、やばくない??さらに漕ぐとかなりやばい…
初心者の三バカでも、軽く限界超えていることを理解できました。
引き返そうとしたところ、モモレンジャーが沈。
パドルフロートを膨らましてたので、搭乗できるのかと思いきや、
ウネリが大きく再搭乗できなかったので、ちゃんとレスキューしてあげました。
おかげで、おもしろ写真を撮り忘れてしまった。
その後、モモレンジャーの上陸への逃げ足の速さは、
ウサインボルト並みでたまげました。
洗礼その3
気を取直し、さぁ、テント張ってビール飲もう!
ご機嫌にニューテント、アラッくんを張り始めたら、頭付近が黒いではありませんか?!
なんじゃ??目視し臭い嗅ぐと、あぶら。 ただの油じゃありません。
ねっとりおもーい油。重油が付着してる。良く見りゃ、たくさん付いてるじゃねーか。
神様よー、アラックデビュー2回目なんですが。 もうちょっと、気を使ってもらえないでしょうか。
きっと、どこかでお漏らししたタンカーの重油が流れ付いたのでしょう。
なかなか落ちず、ビールどこではなくなってしまった。 ※あまりの動揺に写真撮り忘れました。
『笹川流れオイルショック事件』として後世に語り継がれることでしょう…
どうもこのテン場は落ち着かず、お引越し。
洗礼その4
新しいテン場にお引越し終えた頃、学生時代の友人、伊藤夫婦が到着。
とその頃、夕日がきれいに色づいてきました。 伊藤夫婦と共に運気アップか!
ドタバタ劇で、カヤック漕いで夕日をバックに写真を撮ろうと出艇。
いやぁ、海から眺める夕日はきれいでしたよ。(トップの写真)
沈む太陽と共に、オイルショック事件を忘れようと思い、浜へ上がろうとするやいなや、
なんと、タイミングを見計らったように、大波がぁー。
マイカヤックは浜へ打ち上げられ、キーレンジャー(本人)は海水の中です…
モモレンジャーよ、先輩が波にもまれているのにも関わらず、
ブレながらもしっかり撮っていたとは、たいしたもんである。褒めるべきなのだろうか…
やはり、伊藤夫婦は悪運を運んできたようです…
ちなみに、伊藤君はGWスキー合宿で大酒飲み、
あらゆる人間にからみ、マジック落書きの刑を受けた前科者なのだ。
前科者が幸運を運んでくるはずがありません。大きな勘違いをするとこでした。
(朋美夫人ゴメンなさい。悪いのはダンナだけです。)
しかし、前科者の分際なのに、いまどきのおしゃれキャンパーで用具がイケてるんです。
酔っぱらってて、これも写真撮ってませんでした。
不運続きの一日でしたが、楽しい仲間と酒と焚火に囲まれてご機嫌になり一日終わりました。
話はそれるが、このあたりに「日本国」と言う山や「上海府」と言う地名があるのを、ご存じだろうか?
さらに話それるが、ちょうど400年前、徳川家康は、ライバル豊臣家に寺の修復を命じました。
修復した寺の鐘に、刻まれた文字。
『国家安康』の部分は『家』と『康』と家康の名前を分断し、
『君臣豊楽』の部分は豊臣を主君として、楽しい政治を行う。
なんとまぁ、被害妄想にあふるれた自分勝手な解釈でしょうか。豊臣家に謀反ありと言い掛かりをつけ、滅亡させてしまった。
とんでもないイチャモンじぃーさんなのである!
この歴史的なイチャモン事件は、小学生時に深く脳裏に刻まれたのだ。
もし、中国に徳川家康級のイチャモンじぃーさんが存在したら、
『日本では、上海と呼ぶ町を作り、日本国と言う山から侵略する計画を企てている。
それも模擬訓練は、中国対岸の新潟県で行うらしい。』とイチャモンをつけ、尖閣諸島だけでなく佐渡島まで、中国領土と言われ兼ねない。
話を戻して、我が国でなく新潟の山の名前の日本酒なんです。
今晩のお宿
モモレンジャーは、漢気にあふれており、テントなんてものは不要だそうな。
モモレンジャーの枕は、フェザークラフト創設者ダグラス・シンプソン様のサイン入りPFD。
ここにも、黒い魔の手が襲い掛かっていた。
狙ったように、重油の上に枕を置いていたのである。
『笹川流れオイルショック事件』続いていたのであった。
翌日
朝一の凪を狙って漕ごうとの事でしたが、
モモレンジャー二日酔い。アオレンジャーのナホ、早起きは三門の損と思っている。起きるはずかない。
とりあえず、昨日のリベンジ含め、早朝1人漕ぎに出ました。
昨日よりマシですが、波もウネリもあり、肝心の岩場巡りはできません。
このあたりは、良く釣れるらしく、早朝は釣り船の往来も多いです。
海岸線から離れたところを一人で漕いでもあまり面白みを感じず、引き返してきました。
のんびりだらだら、朝食です。
ここでも、前科者がホットサンドなんぞのおしゃれキャンパーぶりを発揮します。
うまい!お見それしました。
我が家のインスタントラーメンは、のびまくり不思議な食べ物と化していただけに、
格の違いを見せつけられてしまった。
とまぁ、たいして漕がずに引き上げました。
一応、下見はできましたので、いつかは『笹川流れオイルシヨック事件』リベンジを果たそうと思います。
反省点
- レスキュー練習をしなかればいけません。一年経ったので、忘れ気味です。
TXレスキュー、パドルフロートによる乗り込みなど再練習し、いざという時に備えねば! - 浜には何があるか分かりません。テント張る前に入念な確認必要です。
あなたのそばにも、重油の魔の手が潜んでいるかも! - 浜への上陸は、波の状況を読み、タイミング良く上陸しなければいけません。
波のパワーはハンパありません。うっかり股間にカレントが吹っ飛んできたら、エラいこっちゃです! - おもしろいネタこそ、写真に撮らねばいけません。
HPを管理する以上、多少の犠牲を払っても、沈した姿など笑えるシーンを記録しておかねばいけません。
以上、笹川流れオイルショック事件現場より。